主人公の富岡は、俺だった。
見ようとした動機
7月から、くりぃむしちゅーの有田と本田翼でドラマ化されるというのを聞く。
タイトルの“わにとかげぎす”ってのは、漫画喫茶に行ったときに何度か目にしてたので、ドラマ化をきっかけに読んでみました!
あらすじ
32歳、深夜のスーパーで警備員をする富岡ゆうじ。
嫌なことを避けるように生きてきて、初めて気付いた“孤独”
孤独と向き合おうと立ち上がったその時、「お前は一年以内に頭がおかしくなって死ぬ」という不気味な手紙が届く。
手紙をキッカケに、人生が大きく動き出す。
主人公がダメ男なんだけど、好きになっちゃう
深夜の誰もいなくなったスーパーに1人。
遊んでるように見えるけど、これは勤務中ですw
ふざけてんのか!って怒りたくなる人もいるでしょうが、この富岡って男はとにかくお人好しで、どこか憎めない。
友達が欲しいと流れ星に願ったためなのか、こんなとんでもないおっさんと出会ってしまう。
読んでもらったら分かるのですが、このおっさんがとにかく“クズ”
このおっさんの命が危険になったとき、普通の人ならまず無視するようなシーンがあるんだけど、そこで助けるという選択をする富岡。
俺なら、ぜーーーったいに助けないw
人を疑う能力が低めな富岡だけど、そこが彼の魅力なんだろうね。
運命の人とはこういうこと
羽田さんというこんな可愛い子が、富岡のことが大好きになるという奇跡!
どんなにブサイクだったり、どうしようもないやつでも、運命の人ってのが1人はいるものだな。
笑いと恐怖と恋愛のバランスが最高
稲中卓球部が面白いって、友達に渡されてパラパラっと読んだことがあるけど、ワキガが臭いって騒いだりとか、全然卓球漫画じゃないし、くだらないギャグ漫画だなと思った記憶があるから、わにとかげぎすを読む前はちょっと怖かったんだけど、面白くて安心しました。
笑いだけだったら、稲中みたいな印象を持ったかもしれないけど、わにとかげぎすの魅力は“恐怖”にあると思う。
見えない相手からの脅迫状。
命を本気で狙う闇社会の人。
人生になんの希望も持ってない狂気の引きこもり。
愛する人と一緒になっても、今後どうしていけばいいのか。
ハッピーエンドで、万々歳!みたいなストーリーは嫌いなんだけど、これはいろんな恐怖がスパイスとなってて、楽しめました。
この本から学んだこと
富岡ゆうじは、漫画の世界にいる人物だけど、どこか現実にもいるんじゃないかと思えるくらいリアルで、人の人生を覗いた気分。
富岡を見てると、自分にしか見えない。
嫌なことから逃げてきたし、友達もゼロと言ってもいいレベルだし、仕事をしてない時点で富岡以下。
やべーな(笑)
孤独が怖いというのは、実体験として日々感じてるから、そんな中で、もし自分を愛してくれるような人がいたら、全力で大切にしていかないといけないなと感じました。
この本をオススメしたい人
リア充と呼ばれてる人が読んでも、何も響かないと思う。
この本をオススメできるのは、ニート、無職、愛を求めてる孤独な人かな。
自分には、バチっと刺さりました!
全4巻と長くなく、サクッと読めるのも魅力です!
採点:8.5(10点満点)